87mの巨大ユーカリを見に行こう

久々の更新となります。


ボタニカルガーデンズのマーカスから、ようやくお薦めツアーサイトの情報が届きました。

9月の末に私がタスマニアを訪れたときは、基本的にずっと晴天でした。

ところが私が帰国してから後、しばらく現地はずっと雨続きだったらしいのです。



真面目な性格のマーカスは、自分が薦めたいサイトに自ら出向き、写真を撮りたかったようです。

もちろん平日は働いている訳ですから、現場に行けるのは週末のみ。それが雨続きのため、なかなかサイト訪問ができなかっそうなのです。



マーカスお薦めのポイント第1弾は、タスマニア島南東部にある森林地帯。地図で示せば分かりやすいのかもしれませんが、イメージとしてはリンゴ(タスマニア島の形)を正面から見たときの右下辺りとお考え下さい。


ホバート中心部から車で1.5時間ほどのところにある「ヒューオン川(Huon river)」周辺は、鬱蒼とした自然林が残る、タスマニアの植生を知るにはうってつけのエリアです。もちろんウォーキングトラックも用意されていますから、ユーカリの森独特の清涼感あふれる空気を吸いながらのブッシュウォーキングが楽しめます。


体力に自信のない方でも、平坦で短い距離を歩くことも可能ですからご心配なく。

しかしながらこのブログが目指すツアーの内容は、基本的に「歩く」ことが多いです。できれば足に自信のある方の方が、より楽しめるのではないかと思います。


そんな自然あふれるヒューオンリバー地域で、最初にマーカスがお薦めするのが巨大ユーカリたち。

舗装道路からほど近いところにあるのが「アルヴェ・ビッグツリー(Arve Big Tree)」です。



樹齢は定かではありませんが、樹高は何と87m!ビルでいえば20階建て以上の高さです。

私も実物を見たことがあるのですが、木の先端が見えないほどの高さでした。



その堂々とした佇まいはまさしく「御神木」。

して、その正体とは・・・。



これはタスマニア州やヴィクトリア州に自生する大型のユーカリ Eucalyptus regnans 。英名でマウンテンアッシュ、スワンプガムなどと呼ばれています。



先日、マーカスが家族とともに現地に出向いた時の画像を送ってくれました。



「ビッグツリー」という名に相応しい、ものすごい迫力です。太い幹はねじれ、樹皮が向けて垂れ下がっています。自然の荒々しさを感じずにはいられません。



幹も苔むしたところがあって、樹齢の古さを窺うことができます。

人と比べると、その大きさがよく分かります。

成長するにつれて下枝がなくなり、樹冠部分(木の上部)に枝葉が集中するのがユーカリの特徴です。


しかし、この巨大ユーカリだけがヒューオンリバーの売りではございません。



ここから更に南進すると、タフーン・スカイウォークという恐怖のアトラクションや、野生のカモノハシを見ることができるピクトン川も行くことができます。野生のカモノハシを見ることができる場所はごく限られており、なかなか実物を見るのは難しいといわれています。



スカイウォークについては、また別の機会にお話したいと思いますが、これも絶対に見逃してはならない観光ポイントのひとつ。



それでは、次回をお楽しみに。











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オーストラリアの南端に浮かぶタスマニア島へ、植物に癒される旅に出かけてみませんか? 湘南・葉山に店を構えるオーストラリアの植物専門店【豪花舎annex】店主が、 自身の第2の故郷として愛してやまない自然の宝庫タスマニア。 州都ホバートにある王立植物園の協力の下、タスマニアの自生植物見学をはじめ、 庭園散策や本場のガーデニンを学ぶ、特別な旅へあなたをいざないます。

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